人間この信じやすきもの2

『人間この信じやすきもの』(トーマス・
ギロビッチ)

の中で著者は

イスラエルの北部地域で、原因のハッキリ
しない死が相次ぎ、人々は、何か悪いこと
が起こっているのではないかという恐れを
抱き始めていた。

しかし、こうした死の一時的な増加が、偶
然によって生じうる死亡率の変動の範囲内
に納まる程度のものであるかどうかは、調
べられなかった。

その代わりに、急遽、対応策がとられるこ
ととなった。

ユダヤ教のラビたちは、以前は禁じられて
いた葬儀への女性の参列が神を冒涜するこ
とになったのだとして、葬儀への女性の参
列を禁ずる教令を出したのであった。

と述べています。

このような例はいかに過去に言われていた
常識や迷信等が、

大変理不尽な行為を行ってしまう事例を説
明されているのだと思います。

企業等では、

法律や社会的利他の心を理解していない社
員を洗脳したり、業務命令として強制的に
指示を出し、

取引先や顧客に対して、
もしかすると、
大変な損失を与える行為を行わせたり、
命にもかかわる状況になる可能性があった
としても、

業務命令の名のもとで罪悪感をもたずに従
ってしまう事もあるのではないでいょうか

集団心理や業務命令の名のもとで行われる
行為に上記のような事態になってしまう可
能性があるのだと思います。

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