人間この信じやすきもの1

『人間この信じやすきもの』(トーマス・
ギロビッチ)

の中で著者は

子どもができない夫婦の例をもう一度考
えてみると、世の中の情報がいかに歪め
られているかがよくわかる。

養子をもらったとたんに妊娠した夫婦と
いうのは、注目をあびやすい。

こうした夫婦の「幸運」はニュースに取
り上げられるかも知れないし、友達や隣
人の話のタネにされやすいだろう。

その結果、養子をもらっても妊娠しなか
った夫婦や養子をもらわないが妊娠した
夫婦の話よりも人々の注目を引くことに
なる。

つまり、認知的な限界を論じる以前に、
そもそも私たちが推論の基礎とするデー
ターそのものに、歪みが内在しているの
である。

私たちが正しい判断や妥当な信念を手に
入れるためには、データーのこうした歪
みに気づいて、それに惑わされないこと
が必要なのである。

と述べています。

恐らく上記の例は既得権益者の意図的な
情報操作等がない場合でさえもおこって
しまう、
間違った考えを信じてしまう例です。

迷信等はこういった例のように伝わって
しまった事が多いと思います。

常識等と考えられている事でもあては
まるものもあるのではないでしょうか。

著者のいうデーターの歪みに気づく、
知識を得てゆく努力が必要なのではない
でしょうか。

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