補給船1
『補給戦』(マーチン・ファン・クレフェ
ルト)
の中で著者は
その後に続いた戦役では、増強された後方
部隊を引き連れて行くことを命じた。
そのうえ1807年、ナポレオンは当時と
しては革命的な一歩を踏み出した。
すなわち初めて「大陸軍」は、部隊随伴の
車両に加えて、
正規の補給部隊が与えられたのである。
この部隊は、もはや徴発されたり雇われた
りした車両や御者から構成されたものでは
なく、
完全に軍隊化された人員や装備から成り立
っていた。
と述べています。
ナポレオンは補給こそが戦いの勝敗を決す
る事をよく熟知し、
革命的にそれを重要視する為の施策を行い
占領した土地からの補給もかなりの精度で
予測できていたうえでロシア連行軍と戦っ
ていたとの事ですが、
その天才の予測を持ってしても、
かなりのダメージを受けてしまったそうで
す。
このナポレオンの事例は、
現在の日本で成熟した業界で起きている企
業の戦いに似ているのではないでしょうか
?
自身の企業のキャッシュの補給がまわるよ
うに、充分に予測し計画をたて準備をし、
後はライバル企業の補給が途絶え、
撤退してゆくのを待つ事が最大の戦略とな
りつつあるのではないでしょうか。
キャッシュは企業にとって食料であり、血
液ですので、
それが回らなくなると倒産してしまいます
が相手のキャシュが尽きる事が最大の戦略
ではやはり大変危険な状態なのだと思いま
す。
他の収益源の基礎研究が大切なのはもちろ
んですが、
少しでもアイディアが浮かんだのであれば
どんなに小さな挑戦でもよいので、
すぐ行動に移して行かなければ、
いずれキャシュが補給しきれなくなってし
まうのではないでしょうか。
多少なりとも余力のあるうちに、
小さく、リスクはないけれども、収益化が
できる可能性があるビジネスを見つけ、
まず実行する事が必要なのだと思います。
コメントを残す